俺 Pedia

窓際エンジニア(仮)の日常

ポータブル写真スタジオ『Foldio2』の支援に申し込みました

妻と相談しましてポータブル写真スタジオ『Foldio2』の支援に申し込みました。
 

 
私の妻はカメラ女子(見習い)なのですが、ちょっとしたものを購入した際によくブログやTwitter投稿用の写真を撮影しておりまして以前からこういった商品を探していたようです。

実は市販されているものもあるのですが、照明は別売りであったり、申し込んでも納期未定であったりと結構大変なようです。

実用性云々もあるのですが、私が思うにやはり安定した光源が最初から備わっているというのは非常に重要で、その点このプロダクトは撮影時の事も考慮した設計であり、素人目にみても非常に素晴らしいプロダクトに思えます。  
 
支援を検討した切っ掛けは、たまたま私がこのプロジェクトを1月に見つけて妻に紹介し、そこから1ヶ月ほど考えての申し込みでした。

こういったクラウドファンディングに妻は慣れていないのでちょっと不安だったようですが、『Foldio2』のプロジェクトは『達成後支援型』となりますので、万が一目標金額が達成できない場合は、後日返金を受ける事ができますので安心ですね。

【参考】プロジェクトが成功しなかった場合、支援金やリターンはどうなるのでしょうか?

 
もっとも、私自身もこの商品は見つけたときから実物を見てみたいという興味がわいているので、是非達成してほしいと思っていますが、残り日数も10日と非常に厳しい状況です。

実はこの商品と前身の商品である『Foldio』は既にkickstarterで支援を受けた実績があり、何れも十分な支援金額を得ています。

 

 
何れも十分な支援を集める事ができておりいざ日本での正式展開という感じでしたが、現時点では非常に厳しい状況です。

既に日本のコアなユーザーはkickstarter経由で入手済みという事を考慮しても、ちょっと残念な勢いですね。

この辺を見ると、やはり日本でのクラウドファンディングというのはなかなか厳しいものがあるのが現実なんだなと思わずにはいられません。  
 
あるクラウドファンディングサービスの運営者の方の話ですが、基本的に多くのプロジェクトが支援額を達成する事に必要となる要素は支援者を集める事が可能な人脈があるかどうかという事をおっしゃっておられたそうです。

つまり、こういったプラットフォームを使ってもリーチできる層というのは限りなく限定されており、最後はプロジェクトメンバーの周辺の人脈を使って泥臭く頑張るしかないという事ですね。

この辺、海外のモデルをそのまま日本に持ってきているだけでは、“支援”という枠組みとして不十分だなと思いますし、プラットフォーム事業者側は是非その辺りをより改善し、将来性・可能性ともに十分なプロジェクトが潰れないように手を尽くしていただきたいと思います。  
 
少なくないプロジェクトがラスト1週間で目標金額を達成しているという事もありますので、是非興味のある方は1口支援の申し込みをしていただければと思います。

レベニューシェア型サービスの可能性

先日任天堂がYouTube上での自社コンテンツの動画に表示された広告の収益を投稿者と分配するサービスの開始を発表しました。

ここ数年CGM界隈でこのような動きがちらほらあるのですが、海外での動きに比べると日本の動きは緩慢です。

そもそもCGM系のメディアにおいて、その利益は誰に帰属すべきか?という問題は実は(私の)永遠のテーマであるわけですが、少なくとも海外の動きに対して日本ではサービス提供元に帰属するという考えが強いようです。

私個人はこの手の話を行う場合、基本的にCGM系のメディアであれば少なくとも『サービスを維持に必要となるコスト+(過剰とならない程度の)利益』を除いたものはコンテンツ制作者に帰属すべきと考えています。

もっとも、サービスの維持にかかるコストを広告売上げから差し引きどの程度の利益が残るかという点については微妙ですが…

ニコニコ動画であったり、LINEのクリエイターズスタンプであったりと少しずつ個人の生み出す価値に対して正当な利益を分配する動きは見えてきてはいますが、やはり対応しているサービスは限定的で、制作物としても比較的スキルを要する物の方がそういった対象になりやすいという事もあり、だれでも気軽に参加できるというものではないと感じています。

この辺りの温度感の最大の原因はインターネットメディアが海外と違い(事実上)寡占されている状況も影響しているのだと思いますが、このような動きは世界のそれと逆行するものがあるのでインターネットの健全な発展を継続的に望むのであれば、やはり適度な利益の分配が行われる制度は業界が率先して整備すべきじゃなかなと感じます。

海外も力のあるプレイヤーが市場に大きな影響力をもっているのは変わり有りませんが、その一方で、新しいサービスやメディアの立ち上げに対して比較的理解が有りスポンサーも見つかりやすいと私は感じています。そういった意味で彼らはWin-Winな関係を築いていると思います。

 
ただ、現状の多くのインターネットベンチャの利益はメディア事業の広告利益よりもスマホゲームからの利益の方が比重が高まっている事も有り、あえて既存メディアでそういった制度を整備し自社の利益を圧迫するような動きをするとは思えません。

売上げで言えばメディア上の広告掲載はまだまだ大きいですが、やはり利益率という点においてはスマホゲームを当てる方が圧倒的に高くなるのは否めません

結局、新規参入時業者がこの辺りを打破してかないといけないのですが、3年程の計画で一定の出資を募るとやはり既存プレイヤーの規模の大きさと市場の成長性の影響もあり、なかなか色よい返事が頂けないのが実情です。

海外と比べると日本のブログやまとめサイトの需要は非常に高くポテンシャルはあると感じているので、新しい仕組みの導入はパワーバランスの変動をもたらすだけでなく市場そのものの成長性も押し上げると私は考えているので、本来は採算性さえあればそれほどネガティブな話ではないのですが。

昨年からこの辺りのアイデアを提案しているので、今年は具体的な動きになればと考えています。

CMStepcounterの挙動が(僕にとっては)辛い件 ③

CMStepcounterについての記事も3回目になりました。
 
今回が最後の記事となる予定です。
なんとか年内の本件の結論が記事にできてよかったです。
 
さて、最後の記事はiOS8にアップデートした結果とiOS8から実装されたHealthKitの関係についてです。
 
まず、iOS8にアップデートする事により歩数計、つまりM7チップの返す値が変化するというバグは修正されているのかという問題ですが、結論としては修正されていませんでした。
 
急遽iOS7テスト用のiPhone5sを新たに調達し、それに伴い現状の機器をiOS8.1.2にアップデートしてテストを続けました。
頻度や誤差の範囲を正確に推測できる程のデータは手元に有りませんが、やはり1日程度経過すると突然過去データの一部が正しくない値を返すようです。
発生する現象もiOS7の頃と同じで、もともと歩数が0歩であった時間のデータに1歩が含まれるようになりもともと取得し記録していたデータと誤差が生じるというものです。
 
この事からiOSのバージョンに関わらずiPhone5s(iPhone6でのテストは行っていない為、現状はiPhone5sに限定した結論となります)では、歩数の過去データは誤差が生じるという事になります。
 
 
次にHealthKitのもつ歩数データとCMStepcounterが返す値の関係ですが、これも一致しない事が判明しました。
細かいデータで比較する程のものでもないのですが、ある日のデータでは1割程度誤差がでていました。
 
この誤差が何によるものであるかという事ははっきりと調査できてはいないのですが、結論として一致しないという事は確定です。
 
このように、iPhoneの歩数計機能を使ったアプリを作る場合はこのような仕様である事を理解して実装する事が必要となりますので、その点よくよく理解していかないといけないなと思いながら年を越したいと思います。
 
ではでは。

CMStepcounterの挙動が(僕にとっては)辛い件 ②

あれから引き続き歩数計機能の検証を続けています。
 
現時点で複数台の端末で検証しましたが何れの場合も程度の差はあれ歩数計の過去データがやはり勝手に更新されている状況が発生しそれを止める手段は有りません。
 
以下の表はある日の私の1日の歩数データです。
 
左のデータは歩数を取得した時点の値で、右のデータは約1日後に同じ期間の歩数を取得し直した結果です。
あまり細かいデータとしても見辛いので1時間単位としてありますが、取得間隔を15分としても5分としても結果は同じになります。
 

計測期間 初回計測(歩数) 翌日計測(歩数) 変化量
  0時(00:00〜00:59)   0歩   4歩   +4歩 
  1時(01:00〜01:59)   0歩   3歩   +3歩 
  2時(02:00〜02:59)   0歩   4歩   +4歩 
  3時(03:00〜03:59)   0歩   4歩   +4歩 
  4時(04:00〜04:59)   0歩   3歩   +3歩 
  5時(05:00〜05:59)   0歩   4歩   +4歩 
  6時(06:00〜06:59)   0歩   3歩   +3歩 
  7時(07:00〜07:59)   0歩   4歩   +4歩 
  8時(08:00〜08:59)   542歩   523歩   -19歩 
  9時(09:00〜09:59)   481歩   497歩   +16歩 
 10時(10:00〜10:59)   0歩   6歩   +6歩 
 11時(11:00〜11:59)   75歩   43歩   -32歩 
 12時(12:00〜12:59)   606歩   561歩   -45歩 
 13時(13:00〜13:59)   4069歩   4136歩   +67歩 
 14時(14:00〜14:59)   1428歩   1421歩   -7歩 
 15時(15:00〜15:59)   0歩   5歩   +5歩 
 16時(16:00〜16:59)   0歩   5歩   +5歩 
 17時(17:00〜17:59)   0歩   5歩   +5歩 
 18時(18:00〜18:59)   362歩   300歩   -62歩 
 19時(19:00〜19:59)   0歩   38歩   +38歩 
 20時(20:00〜20:59)   463歩   489歩   +26歩 
 21時(21:00〜21:59)   97歩   97歩   ±0歩 
 22時(22:00〜22:59)   0歩   0歩   ±0歩 
 23時(23:00〜23:59)   0歩   0歩   ±0歩 
 24時間の合計歩数   8,123歩   8,155歩   +32歩 

 
21時以降のデータは変化がありませんが、おそらくこのデータも後に変化するのではないかと思われます。
 

なお、このデータの変化ですが6時13分の再計測までは左の計測時と同じ値が取得されました。しかしその後6時28分に計測すると右のデータに変化していました。
つまり、6時13分〜6時28分の間にデータが変更されたという事になります。

 
さて、このデータからわかる事が一つあります。
それは、変化前と変化後で正しいと思われるデータは変化前のデータだと言う事です。
 
なぜその事が断定できるのかという理由ですが、まず1つ目は深夜帯のデータです。
 
0時台〜7時台のデータは元々は0ですが、変化後は3〜4歩になっています。
大抵の場合私の就寝する時間は3時〜5時頃で起床が7時30分頃ですので、就寝している時間を除くと大体この時間帯は基本的に机の前でパソコンと格闘しているか、またはスマホの操作をしています。
ただ、このデータは開発専用端末のものである為、外出の時(出勤、昼食、退勤等)を除くと基本机の上でデバッグ作業で操作する時以外は動かされる事が有りません。 また、就寝時には出勤までの間受電の為机の上にありますので、就寝時の揺れ等による歩数のカウントは発生しません。
この事からそれらの時間帯に歩数が計測されるという事は実際の行動と一致していない事がわかります。
 
何れにせよ、少なくとも5時台や6時台に歩数が計測される可能性は非常に低い為、結論としては変化後の値はおそらく正しくない値であるという事が推測されます。
 
2つ目は活動時間の傾向です。
 
これは1つ目の就寝時間の値の考察と同じですが、例えば、勤務のある日は私の8時過ぎに自宅から会社に移動し、9時過ぎから13時30分頃までデスクワークを行っています。
その後13時30分〜14時頃に昼食の為外出し、14時30分〜15時頃に会社に戻りまた夕方までデスクワークを行います。
そして夕方18時頃に仕事を終え帰宅しますがこの日は外食をしていましたので19時にお店に到着し、1時間30分ほど食事をし、そこから自宅までバスと徒歩の組み合わせで帰宅しました。
 
よって15時台〜17時台、19時台は0歩である事が感覚的なものですが当日の行動に一致した結果であり、その事からも変化前のデータの方が正しい事が推測されます。
 
ただ、前回の記事でも書きましたがこの変化は1度のみではなく複数回生じる為、最終的にどの値が本当に正しい(概ね自身の行動に一致している値と解釈できる)のかという結論はだせません。
ここではあくまでも初回計測の値がこの日の結果だけを見ると私の行動に忠実であったという感想となっている状況です。
 
そもそもが厳格な歩数を計測しなければならないという需要は低く、利用者としては違和感を感じない程度の結果が得られれば不満はないと思いますのでこの結果で十分(5%程度の計測結果の変化が生じる事実)だと思います。
 
ただその一方で開発者として考えると“計測された値が変化する”という事実はロジック上想定していないと色々と不都合が生じる恐れがあります。
 

例えば、時間別の歩数と24時間歩数を個々に計測してしまうと合計値が一致しなくなる恐れが有る等

 
iOS8へアップデートした結果であったり、またiOS8からはHealthKitという新しいプロダクトも出てきていますので、この辺りとの関係性も時間があれば調査してみたいと思います。  

CMStepcounterの挙動が(僕にとっては)辛い件 ①

CMStepCounterというとiOS7&iPhone5sの登場にあわせ搭載されたM7チップの象徴のような機能の一つでしたが、既にiOS8ではDeprecatedとなってしまったという非常にかわいそうな子の一人です。
 
なぜそんなものをまだ使ってるのですか?という事についてはおいおい機会があれば記事にするとして、このCMStepCounterの返す値が非常に(僕にとっては)すごく辛いです。
 
queryStepCountStartingFrom:to:toQueue:withHandler:を使うと指定した期間の歩数が返ってくるわけですが、この値は原則エラーが発生しない限り「0」を返します。 例えば未来日時を指定した場合ですが、この場合もエラーではなく「0」が返ります。
 
この仕様自体は単純なソフトウェアだけでなくハードウェアデバイスが絡むものである以上それほど珍しいものでもないのですが、さらに状況を難しくするのがこの値は必ずしも正しい値を返すわけではない(かもしれない)という事です。
 
具体的な例を挙げて説明します。
 
以下の計測結果はqueryStepCountStartingFrom:to:toQueue:withHandler:を使用し12月14日の12時30分から5分間の歩数を取得した結果です。
 

計測時間 計測結果(歩数) 補足
 12月14日 12時36分   0歩   初回の計測 
 12月14日 14時45分   7歩   1回目の変化 
 12月14日 17時30分   7歩 
 12月14日 20時52分   5歩   2回目の変化 
 12月15日 16時25分   5歩 
 12月16日 09時35分   5歩 
 12月17日 09時38分   5歩 

 
初回の計測から約24時間+αの変化をかなり雑な感じですがまとめたものが上の表となります。
なお、計測時間の間でも数回値の検証をしていますが、その間は特に変化はありません。
 
14日の12時の時点では0歩と結果が返ってきたものが、14時の計測では7歩に変化しています。
この初回の計測については、たまたま値取得が走ったタイミングが計測時間に近い事も有る為、もしかすると異常値という可能性も想定されます。
 
しかしその後、17時の計測では14時と変わらず7歩を返しますが20時になるとさらに変化し5歩に変化します。
さらに日付をまたぎ翌日の夕方まで状況を静観しましたが結果としては5歩から変化はなくその後も変化はありません。
 
いかがでしょうか。
ご覧いただいたように(僕にとっては)かなり厳しい結果です。
 
現状この原因について詳細が記載されているような記事を見つける事はできず、海外のブログでも「たまに見当違いな値を返してこまっちゃうなー」見たいな感じの事が書かれているのみで、対策や解決策を見つける事はできませんでした。 国内の記事ですと唯一発見できたのが「RE:START」の「core-plotを使った時のメモ」という記事で「バグだ」と突っ込まれたという事を書かれているもののみでした。
 
個人的には発表された当初にかなりの数のブログでM7チップとCMStepCounterについての記事が書かれていたのでもっと検証と対策の情報があるかとおもったのですが…
 
なお、恐ろしい事にこの取得値が変化する現象は私が試している限りでは単位時間を小さくしようが大きくしようが発生し、そして上記に計測結果からわかるようにさらに恐ろしい事実としてはその変化は1度ではないという事です。
このあたりの話は別な記事に書き起こす事としたいと思います。
 
ちなみに、私の開発機はiOS7.1.2(iPhone5s)である為、iOS8にバージョンアップしCMPedometerを用いた場合にどうなるかという事についてはまだ未検証な状況です。
テスト開発用のiOS8(iPhone5s)が手に入ったらチェックして記事にしてみたいとおもいますが、おそらく年明けになるものとおもわれます。
 
結構な数iOS向けの歩数計アプリは出ているのでなにか解決策はあるものと考えているのですがなかなかな難しいですね。 情報をお持ちの方は是非突っ込みお願いします。