俺 Pedia

窓際エンジニア(仮)の日常

ある企画部門に属する担当者の役割とミッション

この記事は「低予算でも闘う企画担当者の為の鎮魂歌 Advent Calendar 2015」の1日目の記事です。

はじめに

このAdventCalendarで想定する企画担当者とは、基本的にはITエンジニアが企画者兼技術者となるようなケースを想定しており、その為大手ネット企業に勤める企画担当者というケースではなく、中小企業や創業間もないITベンチャーであったり、場合によっては社内に技術部隊を抱えないような企業を想定しています。
 
こういった環境ではITエンジニアの日々の活動もプログラミングやインフラ構築や運用のような技術的なものではなく、どちらかというと普段はパワーポイントやエクセル、ワード等を用いた提案書の作成や提供中サービスの営業・営業支援であったりと日常的にスキルを深めるような活動が行えない一方で、一度新しい企画を立ち上げるとなると「エンジニア」という肩書があるがために初期段階で多大な作業を抱える事が少なくありません。
 
今回の一連に記事ではそういった環境に身を置く同じ境遇の企画担当者(兼ITエンジニア)の方に向けて私が最近活用しているサービスであったり環境を備忘録を兼ねて整理しつつご紹介したいと思います。

この連載で想定される企画担当者(兼ITエンジニア)に求められるもの

大手ネット企業の企画担当者とは違い、この連載で想定される企画担当者とはある意味フルスタックエンジニアに近いものが想定されます。 但し、本来のフルスタックエンジニアとは違いこの場合は成り行き上そのような状況に追い込まれているケースが多く、時間的にも予算的にも選択肢がなく、結果個人のスキルや経験でなんとか乗り越えている状況であるといえます。
その為、サーバの準備からプロトタイプの作成、場合によっては本サービスの開発から当面の運用まで幅広く関与する事が求められます。
 
ここまでであれば一般的なエンジニアとそれほど違いはないかもしれませんが、企画担当者(兼ITエンジニア)の場合、そのサービスそのものを運営する会社の設立であったり、場合によってはその会社の日常的な業務の一部も対応する必要などが求められ、サービスの開発や運用といった技術的な対応だけでなくある意味総務部門的な役割もこなす事が求められる事もあります。
 
この様に、特定の分野や技術に特化して企画の立案や開発に関与するというよりも、企画の立案からサービスインまで幅広い領域で実務的に動く事がある意味この連載で想定される企画担当者(兼ITエンジニア)のミッションであると言えます。

連載で取り扱う内容について

連載では、小規模なサービスの提供を想定した最も安価で手軽な環境の準備から始まり、サービス開発で利用するライブラリ、ツール、サービスの紹介、そして開発したサービスを運用する会社を立ち上げる事となった場合に利用できるサービスなどを紹介していきます。
前項で定義したようなリソース的に制約のある環境下で少しでも効率よく企画に応じた開発や環境の準備を行う事を目的とし、それらに役立つであろう内容を紹介していくことを目標としています。
 
序盤の記事ではベースとなるインフラの紹介としてレンタルサーバの違いと特徴について説明します。
もはやワンコインで利用できるレンタルサーバですが、地味な部分で各社それぞれに違いがあります。その点をよく理解しサービスを選択する事は非常に重要です。昨今では安価にVPSの利用も可能となりましたが、時間的制約のある企画担当者にとってあえてレンタルサーバを選択するメリットについても確認します。

中盤にかけてはPHPでの開発におけるライブラリやツールの紹介を行います。
一般的なITエンジニアと違い技術習得にさける時間には限りがあるだけでなく、一つ一つの開発ではそれほど多くの時間をさくこともできません。
ここではプロトタイプの開発を想定した場合、共通的に利用できるライブラリを導入から基本的な利用まで紹介していきます。

終盤では技術的な話題ではありませんが、万が一あなたが会社の立ち上げに関わった場合に利用できるサービスについて紹介します。
例えばバーチャルオフィスサービスはもはや一般的なものとなりましたが、利用する上で注意が必要な事もいくつかあります。そられについて私が実際に使っている(使っていた)サービスを中心にご紹介しつつ、私が過去に経験した問題点も共有できればと思います。

最後に

備忘録も兼ねている為、一人アドベントカレンダーという形での執筆ですので少し気軽に書き始めています。
そもそも内容が25日分も現時点ではなく(現状15日分程度の計算)、途中息切れ(ネタ切れ)も予想されますので、その点ご容赦いただければと思います。