GMOがBaasの提供に参画するようです。
GMOインターネット、バックエンドサービス「GMO mBaaS powered by backendless」β版を公開〜モバイルアプリの開発コストを大幅に削減〜 - GMOインターネット株式会社
私はこれまで仕事でいくつかのモバイルバックエンドサービスを試してきました。
例えば『monaca』であったり、最近ですと『nifty mobile backend』であったりですね。 当然、『Parse』のような海外の代表的なサービスも評価しましたが、やはり国内サービスは企画段階から相談もしやすく扱いやすいという事で主に国内サービスを主軸に進めています。
現在、多くの場合で企画や開発中のサービスでの利用(またはその前提)は『nifty mobile backend 』の利用を前提にして準備・作業を行ってきました。
理由としては、環境が整っている事が1つと、コスト面で比較的柔軟性が有ったためです。
特にgithubに開設されたユーザーフォーラムの存在はそれまで手探りで課題と向き合っていた技術者にとっては非常にありがたいもので、私も常にウォッチしていました。
しかし、『nifty mobile backend』の利用者には既に運営より告知が行われていますが、春のサービスリニューアルに合わせて、提供プランの見直しが行われる見込みです。
多くの部分では機能強化となっており、利用者として非常にありがたいものの、サービスプランとしては中間となる『Pro(月額 2,000円)』が3月31日の申し込みを持って受付を終了する事となりました。
おそらく、それほどの利用者はいなかったための判断だと思うのですが、個人的には中間プランの廃止はランニングコストに直結するので結構悲しいお知らせとなりました。
月額2,000円というのは、個人開発者でも負担はそれほど重いものでもないので、私は存続を強く希望します。但し、そもそもnifty社の方向性としてはクラウドサービス全般に言えますが、法人向けソリューションを強化しているという事情も分かりますので、止むを得ないのかなと。
そのような事情もあって、GMO社からの発表についてはなかなか興味深い発表でしたので、早速ベータテストに申し込みを行い評価を開始し始めました。
まだその他の作業の関係もあり全然進んでいませんが、今後評価を実行した際には可能な範囲でレポートできればと考えています。
ただ、少しだけ触った感触では、『nifty mobile backend』レベルの完成度であるか?と問われるとやはり海外製のサービスである為、ドキュメントのレベルを含めかなり粗いというのが本音で、おそらく『nifty mobile backend』のような質を求めるのであれば正式サービス後のサポート状況を見てから検討した方がよいかもしれないというのが私の現状の認識です。
というか、今はベータテスト期間なのでそこは本サービス開始時点のGMOのサポート体制に期待したいところです。
このサービスの魅力はやはりプライスにあると私は考えています。
無料プランであっても従量制で柔軟に各種コール数や利用数を引き上げる事が可能ですし、中間プランとして月額9,800円のプランもあります。
最上位のプランは『nifty mobile backend』と比較すると3倍程のコストとなり割高に見えますが、コール数無制限/配信数無制限という条件ですので、サービス・アプリによってはコストの固定化が図れ非常に強い武器となるのではないかと考えています。
小規模〜中堅事業者にとってはやはりランニングコストというのは一番悩みどころ(サーバサイドのリソースも利用する形態のスマホアプリはヒットすると一気に負担が増加し、支援がないと継続する事も厳しくなるという事情もありますので)ですから、この手の柔軟な料金体系というのはやはりありがたいと感じます。
まだ具体的な評価に入れていませんが、時間を作ってある程度の機能をテストし他社サービスと比較できればと考えています。